卒業者数を読む前に
学校基本調査によると、2010年の特別支援学級卒業者は全国計で一万三千五百五十人だった。同年の高等学校等進学者は一万二千六百四十六人、公立の特別支援学級卒業者は一万三千四百七十四人とされている。
全国の卒業者数に占める高等学校等進学者の割合は約九三・三%である。また、全国の卒業者数と公立の卒業者数との差は七十六人となる。ただし、資料には卒業者の詳しい内訳や、高等学校等進学以外の個別の進路は示されていない。
北海道の卒業者は七百四十二人で、全国計の約五・五%に当たる。全国と北海道では集計範囲が異なるため、北海道の数値は全国計の一部として位置付け、進学者数や公立の卒業者数と取り違えないことが必要である。
数値には異なる集計対象がある
| 確認する数値 | 今回確認できること | 数値から分かること |
| 全国の卒業者数 | 2010年は一万三千五百五十人 | 比較の基準となる全国計 |
| 高等学校等進学者数 | 2010年は一万二千六百四十六人 | 全国の卒業者の約九三・三% |
| 公立の卒業者数 | 2010年は一万三千四百七十四人 | 全国計との差は七十六人 |
| 北海道の卒業者数 | 2010年は七百四十二人 | 全国計の約五・五% |
| 総務省の教育関連表 | 関連する表が提示されていること | 今回の数値との対応関係は示されていない |
全国の卒業者一万三千五百五十人と、公立の卒業者一万三千四百七十四人の差は七十六人である。この差から公立以外の卒業者の合計は分かるが、その学校種別などの内訳までは確認できない。
全国の卒業者数と高等学校等進学者数との差は九百四人である。これは高等学校等進学者として数えられていない卒業者の人数を示すが、その九百四人がどのような進路を選んだかは、今回の資料だけでは分からない。
北海道の七百四十二人は全国の卒業者一万三千五百五十人の約五・五%に当たる。ただし、北海道について高等学校等進学者数や公立の卒業者数は示されていないため、全国と同じ項目を使った割合の比較はできない。
今回の資料が答えていること
提示された学校基本調査の資料は、特別支援学級の卒業者と進路に関するものである。全国の卒業者一万三千五百五十人、高等学校等進学者一万二千六百四十六人、公立の卒業者一万三千四百七十四人は、同じ学校基本調査の表に掲載されている。
これらの数値を比べると、高等学校等進学者は卒業者全体の約九三・三%を占める。また、公立の卒業者は全国計より七十六人少なく、全国の卒業者の大半を占めていることが分かる。一方、その七十六人の内訳は示されていない。
北海道の卒業者七百四十二人は、全国の三つの数値とは別の学校基本調査の表に掲載されている。総務省の「E 教育」に関する表も関連資料として挙げられているが、特別支援学級卒業者に対応する具体的な数値は提示されていないため、本文の計算には用いない。
読者が確かめられる「卒業と進路」
今回の資料で確かめられるのは、2010年に特別支援学級を卒業した人の全国計と、そのうち高等学校等へ進学した人の全国計である。高等学校等進学者一万二千六百四十六人を卒業者一万三千五百五十人で割ると、その割合は約九三・三%となる。
公立の特別支援学級卒業者は一万三千四百七十四人で、全国計との差は七十六人だった。北海道の卒業者は七百四十二人で、全国計に占める割合は約五・五%となる。
一方、高等学校等進学者として数えられていない九百四人の具体的な進路や、北海道の進学者数は示されていない。したがって、今回の資料から具体的に示せるのは、全国の進学者割合、公立以外との差、北海道が全国計に占める割合までである。
出典
- 文部科学省「学校基本調査」全国の特別支援学級卒業者一万三千五百五十人、高等学校等進学者一万二千六百四十六人、公立の卒業者一万三千四百七十四人
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003023757
- 文部科学省「学校基本調査」北海道の特別支援学級卒業者七百四十二人
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003023758
- 総務省「E 教育」関連表
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000010205
- 総務省「E 教育」関連表
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000010105
- 総務省「E 教育」関連表
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020205
- 総務省「E 教育」関連表
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0000020105