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検索結果から小中学校の不登校統計を読む際の限界

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検索結果だけでは人数は確定しない

不登校の小中学生について調べると、統計表の名前が数多く見つかる。今回の資料にも、理由別の長期欠席者、学年別の状況、推移、前年度から状態が続いている児童生徒、指定都市別の人数を扱う表が並んでいる。

しかし、表が見つかったことと、その表から数値を確認できたことは同じではない。今回提示された検索結果には、小中学校に関する表の所在は示されているものの、各表の具体的な人数は収録されていない。したがって、この資料だけから「小中学生の不登校は何人だった」と書くことはできない。

統計報道では、この区別が重要だ。検索画面に現れた表題は、データへの案内板であって、集計結果そのものではない。人数を報じるには、対象時期、学校の範囲、集計項目、単位を表の内部で確かめる必要がある。

表題では「長期欠席」と「不登校」が区別されている

2020年3月2日付の関連表として、「4-1-1 小・中学校における理由別長期欠席者数(不登校等)」と「4-2 不登校児童生徒数の推移」の名称と所在が確認できる。ただし、今回の資料には表内の定義や数値が収録されていないため、両者の対象や集計方法をここから説明することはできない。

表題では「理由別長期欠席者数」と「不登校児童生徒数」が区別されている。両者の関係や数値を扱うには、それぞれの表を開き、項目名と定義を確認する必要がある。検索結果にある名称だけを根拠に、二つの数値を同じものとして扱ったり、どのような児童生徒が集計に含まれるかを断定したりすることはできない。

高校の数値が教える「項目間の関係」の確認

今回、具体的な人数まで提示されているのは高校の表である。小中学校の人数を補う材料にはならないが、高校表の項目を加算できるかどうかも、項目間の関係を確認しなければ判断できない。

集計項目人数と時期読む際の注意
高校の不登校生徒の合計2020年3月2日調査で49,643人高校についての値であり、小中学校の人数ではない
合計_単位制2020年3月2日調査で16,501人「合計_単位制」という数値名で示されている
全日制2020年3月2日調査で35,826人「全日制」という数値名で示されている
全日制_単位制2020年3月2日調査で5,486人「全日制_単位制」という数値名で示されている

「全日制_単位制」という数値名だけでは、5,486人が全日制35,826人の内数であるかどうかは確認できない。高校表の数値を加算できるかどうかは、表内の階層や定義を確認して判断する必要がある。小中学校についても、合計、学年別、地域別、継続状況などの数値を比較したり加算したりする前に、各表の項目間の関係と定義を確認する必要がある。

表ごとに答えられる問いを分ける

小中学校について今回確認できた表題からは、次のような観察軸が想定される。ただし、実際に確かめられる内容は、表内の項目と定義を確認するまで断定できない。

観察する軸表題から想定される観察軸確認が必要なこと
理由別理由別長期欠席者数理由の区分、対象、各数値の関係
学年別不登校等の学年別状況学年区分、対象となる学校、集計単位
推移不登校児童生徒数の推移掲載時期、各時点の定義、数値の単位
前年度からの継続不登校の状態が前年度から継続している児童生徒数継続の定義、対象、他の表との関係
地域別指定都市別の不登校児童生徒数地域区分、対象、数値の単位

「不登校児童生徒数の推移」と「不登校の状態が前年度から継続している児童生徒数」は、表題上でも異なる表として示されている。学年別や指定都市別の表も別に用意されている。ただし、表題だけでは、それぞれの数値が具体的に何を示し、相互にどう関係するかまでは確認できない。

統計が示す範囲を明記する

不登校統計を読む際には、「何人か」だけでなく、対象、条件、分類を表の内部で確認したい。とりわけ、小中学校の表題だけが得られ、数値のセルを確認できていない段階では、人数や増減を断定しないことが必要である。

今回の資料から確実に言えるのは、小中学校について、理由別長期欠席者数、学年別状況、不登校児童生徒数の推移、前年度からの継続、指定都市別人数を掲げた表の名称と所在が示されていることだ。一方、具体的な小中学生の人数や各表の定義は、この検索結果だけでは確定できない。表の所在、定義、数値という確認段階を分けることで、検索結果から言えることの限界が明確になる。

小中学校の不登校統計を読む出発点は、検索で「見つかった情報」と、表を開いて「確認できた事実」を区別することである。

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